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column:キュレーション 2016 年 6 月 12 日 日曜日

こんにちは、キムラケイゴです。

キュレーションについて。

日経の現代アートに関する連載を非常に興味深く読みました。
それはどうやって現代アートの主流がヨーロッパからアメリカに移って発展してきたのか、というようなものでした。

そこでのキーワードが「キュレーション」でした。


ジャクソン・ポロック 『ナンバー17A』 224億円

ITの世界では情報を集めて整理して提供すること、という意味で使われるようですが、現代アートの世界では作品をわかりやすいように一般の人に伝えること、そのために展示会を企画して社会にアピールしていくこと、という意味で使われます。
キュレーションをする人がキュレーターです。

日本語で言うと学芸員となりますが、学芸員が主に美術館や博物館に所属しているのと異なり、キュレーターはフリーで活動したり、もっとアーティストと近い存在で作品をアピールしていくようなイメージです。画商やギャラリーがキュレーターをしたり、アーティストの奥さんがキュレーターとなったりもします。

そして、現代アートはキュレーションの歴史とも言えるほどキュレーターの果たした役割が大きかったようです。

Amazon.co.jp: キュレーション 「現代アート」をつくったキュレーターたち

そもそも価格があってないような現代アートをいかに解釈し、鑑賞し、評価されるべきなのかを、業界の人々そして一般の人々に知らしめるのがキュレーションです。それによって作品の評価は上がり、価格も上がっていきます。価格を上げることが目的の一つになることもあります。

そうやって価格を高騰させることに最も成功した例が先に示したポロックだそうです。奥さんが画壇の有力者に紹介することで徐々に人気があがっていき、20世紀において作品が最も高額な画家の一人になりました。


アンディ・ウォーホル 『8人のエルビス』 123億円

ポップアートの旗手、アンディ・ウォーホルは自分自身でキュレーションしたとも言えるでしょう。作品のオリジナリティもさることながら、セルフプロデュース能力が凄かったらしいです。



翻って、家具デザインの世界においてもキュレーションというものが重要ではないかと考えるようになりました。「名作家具のヒミツ」という本にも書いてありましたが今は名作家具として人気の家具でも、発売当初は全く売れずに廃番になったものも多数あったそうなので、いいものは必ず売れるという訳ではないのは間違いないです。それはアートの世界も同じで、逆に言うといい作品なのに日の目を見ずにそのまま歴史に葬り去られていったものも大量にあると推測できます。

自分の家具デザインに関してはそういう観点から考えて、評価されずとも諦めることなく、自らアピールするキュレーションに力を入れていきたいと思います。無料のホームページ制作サイトが充実してきたようなのでそろそろホームページを新しく作り直す予定です。



先日、福岡市美術館に行ってきました。
ここは常設展示の現代アートが充実しています。
草間彌生のかぼちゃをはじめ、アンディウォーホルの2人のエルビスや、ジョアンミロ、サルバドールダリ、ピカソ、バスキアの原画を見ることができます。行くたびに刺激を受けます。おすすめです。

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