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木村政彦はなぜ力道山を 2012 年 7 月 11 日 水曜日

殺さなかったのか。

ついに読み終えました。
2段組みで700ページという超読み応えのある本。
アマゾンでも評価の高い本ですが、内容が濃ゆくて衝撃的な事実が連続するので、自分の中で咀嚼しながらゆっくりと読み進めたら一ヶ月近くかかってしまいました。

まず、知らない方のために説明すると、木村政彦とは日本の柔道家で、日本の柔道の歴史上、最も強い柔道家であったのは間違いないと言われている人です。
この本を読めばそうだろうなと納得させられます。

数々の想像を絶するエピソードが出てきます。
・80キロのベンチプレスを連続して600回挙げた。
・握力を図ろうとしてもすべて握力計は壊れてしまった。
・毎日9時間乱取りしたあとにウエイト、腕立て千回、巨木への打ち込み数千本。
・巨木への打ち込みを毎日数千本続けた結果、腰の皮膚が足の裏のように角質化した。
・大外刈りで失神者が続出したため、あらゆる道場で木村の大外刈りは禁止になった。
・全日本選手権13連覇。

昔の柔道は、現在の柔道とは違って、かなり実戦的だったようです。
空手のような打撃もあったり、相手を最終的に極める(きめる)という発想で現在の総合格闘技のようなものです。
柔術と呼ばれていましたが、主に戦後のアメリカの思惑により、現代のようなスポーツとしての柔道になりました。
30秒押さえ込んだら一本、というのは素人目にも全く意味不明です。
実戦では30秒押さえ込んでも何も変わりませんから。
一方、柔術は日本人によってブラジルに伝えられ、グレイシー柔術として生き残ったのです。

木村政彦は当時、世界で最も強い人間だったのではないかとこの本では書かれています。
少なくとも日本で最強であることは間違いなく(柔道だけではなく実戦において)、ブラジルで当時最強と言われていたグレイシー柔術の祖、エリオ・グレイシーともブラジルで闘い、圧勝しているのです!
そして、なんとその映像が残っていて、youtubeで見ることができます!!

こちらです。

キレ味抜群の大外刈り、そこから全く無駄のない動きで寝技に入り、最後は腕絡みという技でエリオの腕を折ってしまいます。エリオが意地でタップしなかったので。

それにしても貴重な映像です。


タイトルの力道山の件ですがそれを書くとまた長くなるので、興味がある方は読んでみてください。
私は昔少しだけ極真空手をかじって格闘技に興味があったのでとても興味深く読めました。
極真空手の創始者大山倍達に関しても一章割かれていて(大山は木村を尊敬していた)、それも興味深かったです。しかし格闘技に興味がない人には少し長過ぎるかもしれません。
ただ戦後の昭和史を語る上で、力道山と木村政彦の物語は知っておくべきものなのかもしれません。

Amazon.co.jp: 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか: 増田 俊也: 本

ここで紹介する本はこれからb+文庫に置いておきますので、興味のある方は借りてください。

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