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財政破綻2 現状 2012 年 1 月 22 日 日曜日

前回の記事から随分時間が経ってしまいましたが財政破綻シリーズの2回目です。

前回の記事「財政破綻1 結論」

欧州債務問題や消費税増税論議とも相まって、じわじわと日本の財政破綻についても関心が高まってるようです。
週刊誌では財政破綻は間違いないというような記事が目立ちますし、新聞でも財政破綻についての記事が増えているように感じます。


2010年、朝日新聞のシミュレーション

日本が財政破綻するのか、ということについては専門家の間でも意見がわかれていますが、大きなコンセンサスとしては「このまま何もしなければ財政破綻する」ということで一致していると思います。
絶対破綻しないと言う人や、明日にでも破綻すると言う人もいますが、どちらも少数派です。特に財政破綻しないと言ってる人は言葉の定義上破綻しないと言ってるだけの人も多いので注意が必要です。
専門家の大多数が近い将来破綻もしくはそれに準ずる状態になる可能性があると考えていて、私も早ければ来年、遅くとも5年以内には危機がやってくる可能性が高いと考えています。

今回はその根拠も含めて現在の日本の状況を、データを引用しつつ簡潔に書いてみたいと思います。


まずはこのグラフをご覧ください。

債務残高GDP比の国際比較です。
これを見ると明らかに日本が借金対策を怠ってきたことがわかります。
高齢化による社会保障費の急増で日本の借金は雪だるま式に増え続けています。

今まさに事実上のデフォルト(財政破綻)が確定しそうなギリシャや、昨年末危機がクローズアップされたイタリアの財政状態も危機的であることがわかります。

一方各国の長期国債の利率の推移のグラフがこちらになります。

国債の利率があがると、それだけ返済額が増えるので国にとっては厳しい状況になります。逆に言うと、それだけ高い利率でないと買ってくれる人がいないほど信用が落ちているということです。
ということで、国債の利率があがること=財政破綻の第一段階、ということができると思います。

ここで良く言われることですが、一つの疑問が湧きます。
なぜギリシャやイタリアより財政状態の悪い日本の利率が低いままなのか、と。

そしてそれに対してこれもよく言われることですが、日本の国債はギリシャやイタリアと違ってほとんどが国内で消化されているから大丈夫、というものがあります。

これは、半分正しいと思います。

正確に言うのであれば、国内で消化されているからまだ大丈夫、というべきです。

現在国債を買っているのは、主に日本の銀行や、ゆうちょです。国民が預けた預貯金を使って買っています。
団塊の世代の大量定年などで、これからその預貯金が取り崩されて減っていくと予想されています。現在の日本の借金がおよそ1000兆円で、個人の金融資産がおよそ1400兆円です。今はまだ大丈夫ですが、借金は雪だるま式に増え続け(わずか15年で倍になってます)、預貯金は確実に減り続ける、国内だけで消化できなくなる日はすぐにやってきます。それが2015年くらいと言われてます。

そのために消費税をあげることが急務と言われています。海外のヘッジファンドが日本を攻めないのは、消費税の増税余地がまだあり対策が可能だと思われているから、という意見もあります。その証拠に、日本で政治上の混乱があり、消費税増税議論が滞ったときには一時的に日本の国債の利率があがったりしてます。国債を持っていなくても、先物では国債を売り浴びせたりできるので、ヘッジファンドに狙われれば対策は容易ではありません。

なので、日本の財政破綻の目安としてひとつだけ注目するとすれば日本の長期国債(10年物)の利回りです。
これが2%を超えてくるようであれば、いよいよ危機が始まったと思っていいと思います。対策はそれからでも遅くはありません。



この財政破綻の問題というのは、原発の問題と同じようなものだと考えています。
原発も事故が起こるまでは、何となくはその危険性を認識しながらも皆が平気な顔をしてるからまあ大丈夫だろうという感じで過ごしていたと思います。しかし事故が起きてから、取り返しのつかないことになりました。
財政破綻も今はまだなんとかなるだろうという感じの人が多いと思います。確かにどうなるかわかりません。ただはっきりと数字が出てくることなので原発よりは予測は簡単だとも言えます。そういう可能性が少しでもあるということを知って、ニュースに多少敏感になっておくことが賢明かと思います。

最後におすすめの本2冊を紹介します。
ともに信頼できる著者で、アマゾンの評判も悪くない本です。

「2020年、日本が破綻する日」小黒 一正

「2013年 大暴落後の日本経済」中原 圭介

前者の方がより学術的で後者の方が読みやすいです。


次回は今後の考えられるシナリオ、その次はその対策、について書く予定です。

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