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映画「楢山節考」 2011 年 10 月 17 日 月曜日

こんばんは、キムラです。

今さらですが、映画「楢山節考」を見ました。
2バージョンありますが、カンヌグランプリ(のちにパルムドールに改名)を獲った新しい方、今村昌平監督バージョンの方です。今村昌平監督はこの映画でカンヌグランプリを獲り、のちに「うなぎ」でまた獲りました。
どうも暗い映画という印象があって今まで敬遠していましたが、今回見てみて、素晴らしい映画だと知りました.

内容は、、
「姥捨て山」の伝説をモチーフに(実際に日本で姥捨てがあったという確かな証拠はなく、おそらくただの伝説と言われている)、人間の生と死をリアルに描き、現代にも通ずる人間の本質に迫る大傑作映画です。

「姥捨て山」の話が表面上のメインテーマにはなりますが、実際はそれを通じてあぶり出される、人間の生と死、そして人間とは何か、人生とは何か、という命題が大きなテーマのように感じました。「姥捨て」は『死』にまつわることですが、『生』にまつわる話もそれ以上に出てきました。そして、人間と切っても切れない二つの欲望、食欲と性欲、というのも大きなテーマでした。かなり露骨な性表現が出てきますがそれが人間だと思いました。
以下、私がこの映画を見て単純に気付いたこと。

●人間はつい最近まで、餓死しないことが最優先事項だった。
●人間はつい最近まで、生きる目的など考えた事はなかった。
●人間はつねに性欲を社会にどう組み込むか考えてきた。

この映画には動物がたくさん出てきて、例えば人間がセックスをしてるシーンに、カエルや蛇の交尾の映像がインサートされたり、明らかに人間も動物の一種、自然の一部だよ、ということを示唆しているわけですが、さらに大きなテーマでいえば、人間はただ生まれてきて死んでいくだけ、それ以上でも以下の存在でもなく、だからこそ、そのつかの間の命を一生懸命生きることだけに価値がある、というようなことではないかと思いました。

それはあくまで私が感じた感想ですが、ちょうど最近そのようなことを考えていたので、ぴったりはまりました。
そのへんのことはまた次回書いてみたいと思います。

この映画を見ると、人によっていろいろと感じること、考えさせられることがあると思います。まだ見ていない方にはおすすめです。緒形拳主演です。

「楢山節考」予告編

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