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僕には数字が風景に見える 2010 年 9 月 21 日 火曜日

こんばんは、キムラです。

今日はオススメの本の話を書きます。

こちらです。


『ぼくには数字が風景に見える』ダニエル・タメット著

まず装丁がかわいいです。

数字が色や形を伴って感じられる”共感覚”を持ったサヴァン症候群の人のお話。

映画「レインマン」の主人公と同じです。

サヴァン症候群

まず著者の場合、数字が色や形、質感や動きとともに感じられるそうで、例えば1という数字は明るく輝く白で、4は内気で静か、11は人なつこい、といった感じ。
さらに驚きなのが、例えば53×131といった計算の場合、53と131それぞれの形が頭に浮かび、その間にできた形から6943という答えが瞬時に頭に浮かぶといいます。

また、驚異的な記憶力もサヴァン症候群の人の特徴であり、レインマンの主人公も電話帳一冊丸ごと暗記したりしていましたし、著者も円周率25000桁を暗記したり、一週間で新しい言語を習得したり、次々と出てくる驚愕の事実にただただ唖然とさせられます。

ただし苦手なこともあり、アスペルガー症候群のため、他人の気持ちを読むことがうまくできず、実社会においては周りになじめず孤立してしまうことが多いそうです。

この本は、そんな著者がそのハンディを乗り越え、自分の能力を生かして自立していく姿を記しています。

この本のレビューとしては「世の中には凄い人がいるものだ」とか、「著者が自立していく姿に感動」とかいう結論が多いですが、私は違う感想を持ちました。

それは「結局全ての人が違うのだ」というものです。

サヴァン症候群は特異な例だと思われがちですが、結局程度の違いであって、全ての人が何かしら違う、考え方、感じ方、その他もろもろ、全ての人が何かしらどこか違うのだ、そんなことを考えさせられました。

違いを認めて、受けいれる。

みんなちがって、みんないい。

昔、筒井康隆(違う人かもしれない→9/22追記:HGウェルズの「盲人国」でした)の小説にこんなのがありました。
盲人の国に行った両目が見える男。王様になれると思ったら、そこは触覚や聴覚が異常に発達した社会で、たちまちバカにされて帰ってくる。とかそんな話。

それも思い出しました。

もしサヴァン症候群の人の国があったら……。

常識とか、普通とか、それがいかにあやういものであるか、そんなことも考えさせられた一冊です。

単純に興味深い話もいっぱいなので、オススメです。

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