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column:デザインのパクリ 2010 年 5 月 23 日 日曜日

こんにちは、木村です。

今日はデザインのパクリについて書きたいと思います。

クリエイターとして、誰かのデザインの真似をするというのは最も恥ずべき行為であり、誰かのデザインに似ているということは侮辱以外のなにものでもありません。

しかし巷には他人の家具デザインを真似する人があふれています。
趣味でやってる人はいいと思いますが、仕事でそれをしてはいけません。

有名な木工家の家具を真似する、あるいはそっくりそのままに作る人すらいます。
それが自宅用や、練習のためであればまだ許されますが、それを売ったりしてはゼッッッタイにいけません。

法律的にも意匠権の侵害ですし、それ以前に家具製作者としての意識の問題の方が大きいと思います。

そういう人は憧れの木工家に一歩でも近づこうとして全く同じモノを作るのかもしれませんが、実はそれが真逆の行為だと悟るべきです。オリジナリティを追求する、という観点において(一流の木工家は必ずそうだと思いますが)一流の木工家は絶対にやらない行為ですし、最も嫌いな行為であると思います。

ここで注意しないといけないのは、「パクリ」と「リ・デザイン」の違いです。
「リ・デザイン」とは、古いデザインを新しいデザインとして生まれ変わらせること、です。

「パクリ」は表面的に真似をするだけですが、「リ・デザイン」は、古いデザインを自分の中で解釈、咀嚼して、そのコンセプトは生かしつつ、そこに自分なりのアイデアを付加して新しいデザインを生み出す、という似て非なるものです。
リデザインはデザインの一手法であり、実際に多くのいいデザインがそれにより生まれています。

例えば、明朝時代の中国の椅子からリデザインされたウェグナーの「ザ・チェア」

古いデザインよりいいものが生み出せて初めて、リデザインが達成されたと言えると思います。

少なくとも、自分で看板を出して家具屋をやっているのであれば、人のデザインをパクるという最低の行為はただちにやめましょう。

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