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フィン・ユール 2016 年 11 月 6 日 日曜日

家具デザイナーの研究 3

フィン・ユール

イームズやウェグナーほど有名ではないですが、家具デザイン界では知らない人はいないデンマークの巨匠です。

そのオリジナリティと完成度の高さから世界一の家具デザイナーと呼ぶ人もいます。

彫刻的な造形が何よりの特徴でデンマーク家具業界でも異端であり唯一無二の存在です。
代表的な家具を紹介します。


ペリカンチェア 
ペリカンが翼を広げた時の姿をイメージして作られた椅子。


NV-45
世界一美しい肘を持つ椅子と言われる椅子。彼の最高傑作という人も多い。


ベーカーソファ
頭を支える部分の造形が斬新です。


ポエトソファ
彫刻家のアルプの作品に影響を受けたデザインのソファ。


チーフティンチェア
まさに王様の椅子。別名エジプシャンチェア。



いろんな家具をデザインしていますが、特にラウンジチェアやソファが素晴らしいです。
フィンユールを語る時に外せないのがその製作を受け持ったニールス・ヴォッダーです。
彼がいなければフィンユールの作品が世に出ることはなかったでしょう。
ちなみにフィンユールの本物の家具は家具デザイナーとしては1、2を争うほど高額であることでも有名で、一脚数十万円から百万円を超えるものも多いため、一般の人が目にする機会は少ないです。

レプリカなら安く入手可能ですので気になる方は調べてみてください。

シャルロット・ペリアン 2015 年 6 月 14 日 日曜日

家具デザイナーの研究 2

シャルロット・ペリアン

家具デザイナーの研究2回目はル・コルビジェの事務所でも働いていたフランス人のシャルロット・ペリアンです。右側の女性がシャルロットペリアン、左側がル・コルビジェだと思われます。

彼女も残した家具は多くないですが、名作と呼ばれる家具を数点残しています。


ベルジェスツール / 羊飼いのスツール
スツールの名作と言われています。


ペリアンチェア
彼女の名前を冠した代表作の一つです。


プルリマブックシェルフ
こちらも彼女の代表作のシェルフ。
カラフルな色使いと、日本の襖にインスピレーションを得たと思われる引き戸の構造が画期的です。



ここからは一般の人にはあまり知られていない事実だと思いますが、コルビジェ作の名作ソファと言われているLC2はそのほとんどのアイデアがペリアンのものらしいです。


LC2

「名作家具のヒミツ」という本に書いてありました。
そしてその本によると当初このLC2は全く売れず、発表から35年以上経ってスチールパイプの加工とメッキの技術が向上した後にカッシーナから復刻してやっと売れるようになったそうです。

ジャン・プルーヴェ 2015 年 5 月 31 日 日曜日

家具デザイナーの研究 1

ジャン・プルーヴェ

これから皆さんへの紹介と自分自身の勉強も兼ねて家具デザイナーの研究シリーズを始めます。

一回目はジャン・プルーヴェです。
ル・コルビジェなどと同時代に活躍したフランス人のデザイナーです。

ここ数年、イームズやウェグナーに食傷気味だった日本のインテリア好きに再発見、再評価されているデザイナーです。
それ以前は知る人ぞ知るデザイナーで、マニアに大変人気があり、オリジナルのヴィンテージ家具はオークションで数千万円の値がつくこともざらにあったそうです。

その代表作はこのスタンダードチェアです。

一見その辺にありそうな、学校の椅子として使われていそうな椅子ですが、鉄と木の組み合わせ、座面と背中の合板の微妙な形、後ろ脚の造形など、全体のバランスが素晴らしく、大変人気のある椅子です。

今では座面、脚部の色が違うタイプがいろいろと出ています。
レプリカが出ているので比較的リーズナブルな価格で入手可能です。

彼の家具の特徴は、何と言っても鉄と木の組み合わせです。
父親が金属工芸家で、金属の加工が得意だったようです。

彼が残した代表的な家具は上記でほとんど全てなのですが、見ただけでジャン・プルーヴェの家具だとわかるオリジナリティがあり、この数点だけで世界を魅了しているということは驚嘆すべきことです。

家具デザイナーという職業は、代表作と呼べるものが数点あるだけで十分だ、ということがわかります。
ま、その代表作を生み出すことがとんでもなく難しいのですが、そこを目指していきたいと思います。

次回はシャルロットペリアンを予定しています。