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山下清と、サヴァン症候群 2011 年 5 月 14 日 土曜日

アジア美術館で山下清展を見てきました。

私にとって初めての山下清体験で、見る前からワクワク。

実際に見て驚嘆、感動、衝撃の連続でした。

常人ではあり得ない技法、細かさ、美的感覚。

例えば、栗のイガイガを表現するために切手を丸めて立体的に貼っていたり、色が微妙に違う貼り絵でなめらかな陰影を表現していたり、ただただ驚くばかりです。


栗 貼り絵


長岡の花火 貼り絵


自分の顔 貼り絵

日本中を放浪して、その後ヨーロッパにも渡って、ヨーロッパの絵も残しています。

旅先で絵を描いて旅館代等として渡すというイメージがありますが、実際は旅先で描くことはほとんどなく、帰ってきて記憶だけを頼りに描いていたそうです。驚きです。


パリのエッフェル塔 ペン画



私は昨年ある本を読んでから山下清に強い興味を持っていました。

その本は「ぼくには数字が風景に見える」という本です。


ぼくには数字が風景に見える

これは数字に色や画像が伴って感じられる『共感覚』を持った人の自伝的な話で、大変興味深くておすすめなのですが、
実は彼がサヴァン症候群であり、円周率を数万桁暗記したり、外国語を数週間でマスターしたり、超人的な能力を持っていることが書かれています。

◆サヴァン症候群
[知的障害や自閉性障害のある者のうち、ごく特定の分野に限って、常人には及びもつかない能力を発揮する者の症状を指す]

サヴァン症候群といえば、映画レインマンのモデルとなったキムピークが有名ですが、ウィキペディアで調べたところ、<サヴァン症候群と考えられる著名人>の中に、日本人として唯一名前があったのが山下清なのです。

サヴァン症候群 - Wikipedia

この事実はあまり知られてないと思いますが、それを知った上で絵を見ると、見方も少し変わると思います。

山下清の作品群を見て、アーティストは志してなる類いのものではなく、アーティストとしてしか生きられない人がなるものだと強く確信しました。

この展示会はおすすめですが、残念ながら明日(5月15日)までです。。

オマケ動画

日本人のサヴァン症候群