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将棋の話。 2016 年 11 月 13 日 日曜日

こんにちは、キムラケイゴです。

映画「聖の青春」公開記念ということで将棋について書いてみます。

内容は
1 将棋に関する本の紹介
2 人工知能 vs 人間について
です。


私は将棋は全く強くないですが将棋に関する物語、逸話などには興味があります。
まずは将棋に関するおすすめの本です。

奇しくも3冊とも感動的で泣けるノンフィクションです。
私が感動した順に紹介します。

「将棋の子」

プロ棋士を目指す奨励会のノンフィクション短編集。地方で神童と言われた子供ばかりが集まりそこから脱落していく人たち。特に感動したのは、地方から母親と二人で上京してきたものの挫折しついには奨励会を辞めてしまったけれど母親にはそのことを言えずにいた息子が真実を話した時の話。泣きました。超オススメです。

「泣き虫しょったんの奇跡」

奨励会で脱落した瀬川氏がアマチュアとして快進撃を続けついには将棋界を動かし史上初のアマチュアからプロへの道を自ら切り開いたノンフィクション。小学校の先生からの手紙に涙が出ました。オススメです。

「聖の青春」

29歳で夭折した天才棋士村山聖のノンフィクション。将棋に命をかけた情熱と、母親をはじめ周囲の人の愛情に感動します。オススメです。



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最近の将棋界の最大の関心事は、何と言っても人工知能と羽生さんの対戦が実現するのか、ということです。(最年少プロ棋士の誕生やスマホ不正疑惑もありますが汗)


羽生善治王位・王座・棋聖

将棋界で現在最強は誰かと言われればやはり今でも羽生さんです。もちろん負けることはありますが、勝率、タイトル獲得回数などその戦績は傑出していて、他のプロ棋士と比べても頭一つ出ている感じです。

コンピュータと人間の戦いは2年前までは電王戦として団体戦で行われてきましたが、昨年より叡王戦(えいおうせん)という新しいタイトルが作られそのタイトルを勝ち取った棋士一人が電王戦で最強のコンピュータと戦うという形になりました。
そして昨年は山崎叡王がコンピュータにコテンパンにやられて、人工知能が人間を上回ったのは間違いないと思われるところまできていました。


昨年の電王戦で頭を抱える山崎叡王

そんな中、それまで多忙を理由にコンピュータとの対戦にエントリーしていなかった羽生さんが今年の叡王戦にエントリーして将棋界の話題となりました。コンピュータの進化はすさまじく、さすがに今年が勝てる最後のチャンスと思ったのではないかと個人的には考えます。実際問題としては人間が勝てる可能性は低いと思いますが、羽生さんなら何かが起こるかもと期待はもてます。

叡王戦について

そして今日の段階で羽生さんは準決勝まで進んでいて夢の対決まであと2勝まできています。11/14日(月)の18時よりニコ生で準決勝が放送されますので興味のある方はご覧ください。

人類最後の砦、羽生さんと人工知能の戦い、これは楽しみすぎます。羽生さんが負ければ、もう人間はコンピュータに勝てないと断言しても誰も怒らないでしょう。
将棋ファン全てが待ち望んだ夢のカードまであと少し、何とか実現して欲しいものです。

最近読んだ本 2016 年 4 月 10 日 日曜日

こんにちは、キムラです。

本好きの人の参考になればという意味も込めて最近読んだ本の紹介です。

正確には読んだ本と読みかけの本と読む予定の本です。


「天才」石原慎太郎
現在のベストセラーです。ただ行間の空白が多く詰めたらページ数は半分くらいになりそうです。内容は、総理に上り詰めるまでの部分は興味深かったですが、ロッキード事件以降は個人的にはそんなに興味は持てませんでした。


「オリーブ・キタリッジの生活」エリザベス・ストラウト
日経で石井正則さんが紹介されていたのを読んでアマゾンで購入。読みたくなったら読む予定。まだまだ知らない人生、風景がある、とか。



「八甲田山 死の彷徨」新田次郎
映画でも有名な八甲田山事件のノンフィクションです。読みかけです。面白いです。


「誘拐」本田靖春
誘拐報道を変えるきっかけになったと言われる吉展ちゃん事件のノンフィクションです。警察の大失態もあり身代金を奪われた上に殺されるという結末に至りました。


「コンテンツの秘密」「鈴木さんにも分かるネットの未来」「ニコニコ哲学」川上量生
カドカワ社長(旧カドカワドワンゴ)の川上さんの本3冊です。前者2冊は買ったばかりで未読です。ニコニコ哲学は、川上さんの常識では考えられないけど言われてみれば確かに納得というような哲学が詰まった本で非常に興味深かったです。ひとつあげると、やりたいことなんかどうでもいいという話。おすすめです。


「羽生善治 戦う頭脳」羽生善治
読みかけです。過去のインタビュー、対談、などなどまとめた本。将棋界の唯一無二の存在、いろいろ勉強になることが書いていそうです。

「名作家具のヒミツ」 2014 年 11 月 18 日 火曜日

こんにちは、キムラです。

読み終えました。

「名作家具のヒミツ」

家具デザイナーを目指す私にとってはとても興味深く読み応えのある本でした。

イームズのLCW、アアルトのパイオミチェア、柳宗理のバタフライスツールなどなど、26点の名作家具について、生まれるまでの物語や作者の人物像まで詳しく描写されていました。


イームズのLCW

イームズは単に形を考えただけではなく、この成形合板の製造技術自体を考え出したということで、真の天才デザイナーだと思いました。

その他にも、ル・コルビジェがアイリーン・グレイを良く思っていなかったとか、イサムノグチは彫刻で食べれなかったのでコーヒーテーブルを作ったとか、知らなかった話ばかりでした。

この本を読んで、ほぼ全ての名作家具にあてはまる共通点を二つ見つけました。

一つは「どれも発売直後は全く人気がなくほとんど売れなかった」ということです。発売から数年後に売れ始めたものや、中には数十年後に売れ始めたものもありました。

そして、もう一つは「その売れ始めたきっかけが雑誌や映画などマスコミでとりあげられたことだった」ということです。


この本はこれから家具デザイナーを目指す私にとって、とても励みを与えてくれると同時に今後やるべきことを明確にしてくれた本でした。
売れないと心が折れそうになると思いますが、そんな時でも自分を信じることが大切だと思いました。
自分を信じてモノづくりを追求していき、そしてそれを外にアピールし続ける、そうすることで道が開けるような気がします。イタリアのカッシーナやポラダに売り込むというのも選択肢の一つとして考えていきたいです。

第四間氷期 2014 年 5 月 6 日 火曜日

こんにちは、キムラです。
今日は本を紹介します。

安部公房の作品はほとんど読んだのですがその中でも一番面白かったのが第四間氷期です。


Amazon.co.jp: 第四間氷期 (新潮文庫): 安部 公房: 本

安部公房については、こちらをご覧下さい。
ノーベル文学賞に最も近かった男・安部公房 - NAVER まとめ
東大医学部卒で急死しなければノーベル文学賞をとっていたと言われている人です。

現在の地球が氷河期と氷河期の間であり、地球の歴史上四番目なので、第四間氷期というわけです。
次の氷河期が来るまでに人類がどう進化して生き残るか、というような話だったと思います。
ずらっと並んだ水が入ったカプセルの中に人間の幼児が入っているという人間工場の場面が鮮明に目に焼き付いています。見てませんが。
安部公房作品の中でもSF的要素が強い作品ですが読みやすいと思います。
おすすめです。

もう一冊あげるなら、永遠の名作「砂の女」です。

Amazon.co.jp: 砂の女 (新潮文庫): 安部 公房: 本
映画化もされ海外でも評価の高い代表作です。
ストーリーは単純ですがテーマは哲学的でとても深いです。



第四間氷期を久しぶりに読みたくなったのでアマゾンで注文してみました。
大人になると仕事や家族のことで忙しく小説を読む時間も少なくなりますが
あえて時間を作って昔読んだ本をもう一度読んでいこうと思います。

木村政彦はなぜ力道山を 2012 年 7 月 11 日 水曜日

殺さなかったのか。

ついに読み終えました。
2段組みで700ページという超読み応えのある本。
アマゾンでも評価の高い本ですが、内容が濃ゆくて衝撃的な事実が連続するので、自分の中で咀嚼しながらゆっくりと読み進めたら一ヶ月近くかかってしまいました。

まず、知らない方のために説明すると、木村政彦とは日本の柔道家で、日本の柔道の歴史上、最も強い柔道家であったのは間違いないと言われている人です。
この本を読めばそうだろうなと納得させられます。

数々の想像を絶するエピソードが出てきます。
・80キロのベンチプレスを連続して600回挙げた。
・握力を図ろうとしてもすべて握力計は壊れてしまった。
・毎日9時間乱取りしたあとにウエイト、腕立て千回、巨木への打ち込み数千本。
・巨木への打ち込みを毎日数千本続けた結果、腰の皮膚が足の裏のように角質化した。
・大外刈りで失神者が続出したため、あらゆる道場で木村の大外刈りは禁止になった。
・全日本選手権13連覇。

昔の柔道は、現在の柔道とは違って、かなり実戦的だったようです。
空手のような打撃もあったり、相手を最終的に極める(きめる)という発想で現在の総合格闘技のようなものです。
柔術と呼ばれていましたが、主に戦後のアメリカの思惑により、現代のようなスポーツとしての柔道になりました。
30秒押さえ込んだら一本、というのは素人目にも全く意味不明です。
実戦では30秒押さえ込んでも何も変わりませんから。
一方、柔術は日本人によってブラジルに伝えられ、グレイシー柔術として生き残ったのです。

木村政彦は当時、世界で最も強い人間だったのではないかとこの本では書かれています。
少なくとも日本で最強であることは間違いなく(柔道だけではなく実戦において)、ブラジルで当時最強と言われていたグレイシー柔術の祖、エリオ・グレイシーともブラジルで闘い、圧勝しているのです!
そして、なんとその映像が残っていて、youtubeで見ることができます!!

こちらです。

キレ味抜群の大外刈り、そこから全く無駄のない動きで寝技に入り、最後は腕絡みという技でエリオの腕を折ってしまいます。エリオが意地でタップしなかったので。

それにしても貴重な映像です。


タイトルの力道山の件ですがそれを書くとまた長くなるので、興味がある方は読んでみてください。
私は昔少しだけ極真空手をかじって格闘技に興味があったのでとても興味深く読めました。
極真空手の創始者大山倍達に関しても一章割かれていて(大山は木村を尊敬していた)、それも興味深かったです。しかし格闘技に興味がない人には少し長過ぎるかもしれません。
ただ戦後の昭和史を語る上で、力道山と木村政彦の物語は知っておくべきものなのかもしれません。

Amazon.co.jp: 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか: 増田 俊也: 本

ここで紹介する本はこれからb+文庫に置いておきますので、興味のある方は借りてください。