bambina+ blog

秋の工房から 2012 年 10 月 21 日 日曜日

こんにちは、キムラです。
今日は久々に工房からお届けします。

天気がいい日は気持ちいいです。

工房の前は無駄に広いです。
草刈りが大変です。
手前側に小さなショウルームがあり、今は在庫置き場的に使っていますが
見て頂くことはできます。

犬のマロは、天気がいい日は外にいます。
左の鉄線にくさりをつないで動けるようにしてるので
運動不足にはなりません。
もう10歳くらいになります。



工房は40坪くらいで結構広くて天井も高いので使いやすいです。
冬に寒いことだけが欠点です。
手前左に材料、右が休憩スペース、真ん中が手加工場、奥が機械場です。
今はバタバタしてるので少し散らかってます。



すっかり秋になってきましたね。
そしてあっという間に冬がやってきそうです。
冬の足音が聞こえます。
年内納品の注文は多いですが、今年中に新作の椅子を一脚作りたいと思ってます。
それと来年に向けてデザインコンペの準備を始める予定です。

ラウンジチェア製作中  2010 年 9 月 25 日 土曜日

こんにちは、木村です。

今日は工房から。
県立美術館展に向けてラウンジチェアを製作しています。

携帯で、しかも光量が足りないので粗い写真ですが、、

組み立てる前の部材。

ラウンジチェア第一弾は
まず木で脚から肘、背にいたる外枠を作り、
そこに”張りぐるみ”のイスを設置するという構造です。

外枠を仮組してみました。

もう少し部品は加わりますが、問題なさそうです。

安い木で試作などはせず、いきなりチェリーでの本番製作ですが、
今までの経験とデータがあるので、心配ありません。

現在外枠の組立は終わり、椅子張りをやってもらう部分の木部製作をこれから行います。なかなかいい椅子になりそうです。

コードネームは「Sabrina Chair」です。
できあがるのが楽しみです。

それともう一種類のラウンジチェアの構想もあり、こちらは木で椅子を作り、座と背にクッションを置くタイプです。クッションは革張りにする予定です。
デザインは完成していますが、時間的にギリギリなので、どうするかまだ検討中です。

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「バンビーナの家具展」開催時(10/19〜24)の県立美術館では、

『ミッフィー誕生55周年記念 ゴーゴー・ミッフィー展』も同時開催予定です!

これは必見ですね。

また「郷土の美術をみる・しる・まなぶvol.2 小石原焼と小鹿田焼」も同時開催です。

これらをご覧頂くついでにでもぜひご来場ください。

福岡県立美術館 公式HP

家具作りと数学 2010 年 9 月 7 日 火曜日

こんばんは、木村です。

今日は工房からお届けします。

ボール盤で丸棒に穴開けをしていました。

少しわかりにくいですが、台を傾斜させて、さらにその傾斜に対して垂直方向から少し角度をつけ、すでに開けてある穴と直角方向に穴を開けるという、ちょっとややこしい加工です。

角度はもちろん適当ではなく、きちんと図面(この場合は原寸図)を書いて、角度を決めていきます。

ルートなども使います。
今回は3次元の角度を2次元に分解するところで、直角二等辺三角形の辺の比=1:1:√2を使いました。

家具作りは、数学が苦手な人には難しいと思います。

私は理系出身で数学は嫌いではないのでそこは助かってます。
特にそこを生かして、幾何学的に意味のあって美しい形を生み出していきたいとも思っています。

そんな発想から生まれた家具の一つがこちら。

ルーローテーブルとルーロースツールのルーローシリーズです。

ルーローとはフランスの数学者の名前で、この形はルーローの三角形と呼ばれているものです。
転がしたときに高さが一定で、正方形の中で内接しながら回転することができる図形であり、自動車のロータリーエンジンにも応用されています。
詳しくは→ルーローの三角形

これがルーロースツールという名前の由来です!

ところで、はじめの丸棒がどうなったかというと、、

別の丸棒と組みあげていき、、

こうなりました!

特注でオーダー頂いていたカウンタースツールです。

右は昔の定番で、左が今回製作したもの。
脚を乗せる丸棒は低い方が大人用で高い方が子供用です。

今週納品予定です。

木工機械の紹介。 2010 年 5 月 31 日 月曜日

こんばんは、木村です。

木工について書くことが少ないこのブログですが、今日は久々に工房から、家具製作に使っている機械を紹介しようと思います。

木工に使われる機械は大体決まっていて、工房(工場)の規模によりますが、大きくわけて5から10種類くらいだと思います。

bambina+の古賀の工房では、大型の機械は10台くらい使っています。

主なものを、家具を作る時に使う順番で紹介してみます。

バンドソー。

材料を縦方向に切り割く(さく)機械です。
材料の端が欠けていたり、虫食いがあったり、使えない場合にそこを落とします。
また幅が広い材料を2枚3枚に割いたりする場合にも使用します。
おおまかに縦方向に切るための機械です。

横切盤。

木材の長さを切る機械です。
まずこれで材料を大体の長さに切ります。
かなり場所をとるので狭い工房では他の機械で代用している場合もあります。
長さ方向のカットはほとんどこれで行います。
奥に見えるのは木工旋盤(ろくろ)。
丸脚や椅子の背のスピンドルなどはこれで作ります。

手押し鉋盤。

材の片面を平面にする機械です。
高速回転する鉋刃でまず一面を完全な平面にします。
またその面を基準に横に直角な平面も作れます。
つまり直角な2面の平面がこの機械で作れます。
手で材料を押して鉋をかけるのでこう呼ばれます。

自動鉋盤。

手押し鉋盤で作った平面を基準にして、その反対の面をそこに平行な平面にします。
つまり厚みが一定の材料を作れます。
刃は上側についていて、上下のローラーで自動で材料が送られるのでこう呼ばれます。

昇降盤。

縦方向に正確に切るための機械です。
手押しで作った面を基準にして、幅を決めることができます。
刃を換えることにより、溝を掘ったり、いろいろなことができます。
右側の部分はホゾ取り盤と言って、ホゾを作る時に使います。
刃の高さが一定で台が昇降するのでこう呼ばれます。
右奥にあるのがボール盤。
丸い穴などをあけます。

角ノミ盤、小型バンドソー

右が角ノミ盤、四角い穴をあけることができます。
ホゾ穴などをこれであけます。
左は小型のバンドソーでうちの工房では主に曲面に切るときに使っています。

機械でおおまかな加工をして、その後、手でしかできない部分の加工をします。
また機械で加工すると、機械の刃物のあとが必ず残ってしまうので、
手鉋やノミを使って、ひとつひとつの材料をきれいに仕上げていきます。
ひとつの家具を作る場合を考えても手作業をしている時間の方が確実に長いような気がします。

機械は全て中古で揃えました。
ほとんどの個人工房がそうだと思います。
全てで120〜130万円くらいです。

工房が広くて天井も高いので機械作業もストレスなくできます。
そこに苦労している方も多くいるみたいなので、その点はほんとに良かったです。

あと今後必要だと思うのは、ユニバーサルサンダーとルーターマシンくらいです。

いずれ時期がくれば設備投資したいと思います。
もうしばらくは拡大再生産していき、ある程度でうちどめにする予定です。
規模より「やりたいことがやれる環境」を優先したいと思ってます。

家具作りの現場から その2 2010 年 2 月 28 日 日曜日

お疲れさまです、キムラです。

その1からの続きです。

引出しを組み立てて、本体と合わせて入り具合などを削って調整します。
引出しは前板のみチェリー、それ以外は全て桐材です。

別に作っていた天板を取り付けて一旦完成です。
このあとにオイルを塗っていきます。

オイルを塗っては、乾かして、ペーパー(紙ヤスリ)をかけて、
を繰り返して、4度ほどオイルを塗り重ねて完成です。

今回はあえて引出しを左右非対称にすると同時に取手も違う形にして、動きのあるデザイン、ちょっと楽しいデザインにしてみました。
右の取手はみかんの断面をモチーフに新しくデザインした「みかん取手」です。

お店の前で撮影。
置く場所で全く雰囲気が変わるのがわかると思います。

この写真 ↓ が私の一番のお気に入り。
全体の雰囲気がすごく良いと思います。

今回製作したのはホールテーブルといって、廊下に置いてもらうための家具です。
そのために奥行きをあまりとっていません。
電話台としてもちょうどいいと思います。
お店では入ってすぐのところに置いて、他のお店のフライヤーなどを置くためのテーブルとして使う予定です。


ホールテーブル
チェリー材 100,000yen
幅940奥行き350高さ800

この家具のデザインは一見シンプルですが、私の中ではデザインの新しい段階に脚を踏み出すことができたのではないかと思っています。

単に奇抜なデザインではなく、シンプルでありながら、オリジナリティがあって、独自の雰囲気を持っている家具。
どこかで見たような気がするけど実際は見たことがない、それでいてずっとそこにあったかのような家具。
そしてなぜか人の心を惹き付けるような、そんなデザインができたのではないかと自負しています。
これからもこんな家具を生み出していきたい、と思っています。